大切な人がいるから強くなれる。映画「チョコレートドーナツ」を見て

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映画「チョコレートドーナツ」のあらすじ【ネタバレ】

歌手を目指し、ゲイの集まるパブでパフォーマーをするルディは、ある日客として訪れた弁護士のポールと出会います。ポールは職場や家族にはカミングアウトをしていません。初対面から二人は惹かれあいます。

ルディは家賃を払うのも厳しく、その日暮らしのような生活をしていました。そして、毎日隣の部屋からの騒音に悩まされます。

隣に住む女はシングルマザーで、マルコというダウン症の息子がいました。しかし、マルコは学校にも行かせてもらえず、育児放棄のような状態でした。ある日、ルディはマルコが育児放棄のような状態であることに気付き、弁護士であるポールを頼るために弁護士事務所に押しかけます。

その日、隣の部屋に住む女が覚醒剤で逮捕され、服役することになりました。マルコは施設に入れられることになりましたが、家に帰るために孤児院を抜け出します。夜の街をさまよっていたところを二人が見つけ、ルディはマルコを家に連れて帰りました。

ルディはマルコにご飯を食べさせていたところを大家に見られてしまい、ポールの提案でポールの家に身を寄せることになります。

マルコはチョコレートドーナツが食べたいと二人にねだります。栄養バランスのとれた食事をさせたいルディは反対でしたが、少しくらいならとポールはチョコレートドーナツを少年に与えます。

ルディはマルコの面倒を見るうちに、マルコに情が湧き、彼を引き取り面倒を見れないかと考えます。ポールは合法的にマルコを引き取る方法を考えつきました。

まず、逮捕された母親から、彼女が刑務所にいる間マルコの面倒を見るという承認を得ました。そして、ポールはルディをいとこだと偽って同居生活を開始、マルコをポールの家で引き取ることにしました。

このようにして、彼らの幸せな生活がはじまりました。彼らは本当の家族のようにたがいを思いあっていました。

そして、マルコは特別支援学校にも通えるようになり、勉強も順調に進んでいきます。ルディはデモテープを音楽事務所へ送り、ポールは弁護士事務所で大きな仕事を任されます。3人の生活は順風満帆そのものでした。

しかし、幸せな時間は長くは続きません。

彼の上司は自宅でのパーティーに招待します。そして、上司は同居人と少年も連れて来るようにと強要します。

そのパーティーで、上司はポールがゲイであることに気付き、ポールは事務所を解雇されます。そして、マルコは家庭局に連れていかれます。

二人は裁判を起こし、マルコを養育する権利を取り戻そうとしました。マルコの学校の先生たちも、彼らのもとでマルコを育てることに賛成し、愛情を持ってマルコに接していたことを裁判で証言をしてくれました。

しかし、二人が関係を偽り少年を引き取ったことやルディの仕事のこと、さらには彼らがゲイであることがマルコに悪影響だとして、マルコの監護権は認められませんでした。

彼らはさらに弁護士を雇って裁判に臨みますが、次の裁判ではマルコの母親が彼を育てると言う判決が言い渡されました。

マルコは二人の家に帰ることを願っていましたが、再び薬に溺れる母親との生活に戻ってしまいます。母親は男を連れ込み、マルコに廊下で待っていろと言います。マルコは再び夜の街をさまよいます。

後日、ポールは手紙を書きます。その手紙は、ポールをクビにした上司や二人から少年を引き離す判決を出した裁判官たちのもとへ届けられました。

その手紙に同封された記事には、マルコが行方不明になり、橋の下で亡くなっていたと書かれていました。

そして、ルディが夢をかなえ、マルコのためにステージで歌うシーンで物語は幕を下ろします。

「チョコレートドーナツ」を鑑賞した感想

この映画は私の父親がオススメしてくれました。チョコレートドーナツというタイトルから、ハートフルであたたかいヒューマンドラマかな?と思ったため視聴しました。

実際はとても悲しいお話でした。幸せなシーンと悲しい結末の落差がとても激しく、やるせない気持ちになりました。しかし、とても強いメッセージ性が込められています。

ルディとポールがゲイであることの偏見から、このような悲劇が生まれてしまった。また、子どもを保護するための法律が、子どもの幸せを奪い、悪い結果をもたらすこともあるのだと気づきました。

また、印象的だったのは、マルコに出会ってからの二人の変化です。

序盤のルディは家賃も滞納していて、口パクのショーに嫌気がさしながらもどこか諦めたような雰囲気でした。また、ポールもゲイであることをカミングアウトできないでおり、事務所に押しかけたルディに冷たい態度を取りました。

しかし、マルコに出会ってからは、彼らは本当の父親と母親のようでした。

ルディがマルコに接する様子は本当に愛にあふれています。そして、パブでの仕事を辞めることを考え、歌手デビューの夢のためにデモテープを作り始めます。ポールは自分がゲイであることを隠していたにも関わらず、出会ったばかりのルディたちを助け、同居することを提案したり、ゲイであることを理由に解雇されても裁判で戦うことを選びます。

見ている側もいつのまにか彼らを大好きになり、幸せがいつまでも続いてほしいと思うようになります。大切な人、守るべき人がいるということだけで、こんなにも人は変われるのかと感じました。

結末に対して思うことは、監護権が彼らのもとに戻ることがなかったとしても、薬物に溺れて育児放棄をしたうえ逮捕までされた母親のもとにだけは戻してはいけなかったのは、ということです。二人に対してはとても慎重な裁判が行われたのに、なぜそれは母親に対して行われなかったのか、疑問です。

映画「チョコレートドーナツ」は実話?それともフィクション?

実話をもとにしたと宣伝がされていますが、完全にフィクションとして見た方が良いでしょう。

実際は、「作者の知人のゲイの男性が、ダウン症の子どもの面倒を見ていた」といったことから着想を得て生まれた作品です。

映画「チョコレートドーナツ」の原題は?

こちらの作品のタイトル「チョコレートドーナツ」は日本での上映のためにつけられたタイトルで、マルコの好物からつけられています。

原題は「any day now」(いつの日か)というそうです。

どのサブスクで視聴できる?

こちらの作品はAmazonプライムで、月額500円で視聴可能です。

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まとめ

悲しい映画ですが、その分心に刺さるものがあります。年齢、性別問わず、いろんな方にオススメしたい映画です。ぜひ、鑑賞してみてください。

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