心理学者アドラーの、仕事に関する名言を集めました。
この記事は、以下のような方にむけて書いています。
- 仕事選びで迷っている
- 仕事ができなくて悩んでいる
- 仕事が向いていないと感じる
- 才能がないと感じる
- 目標や目的がなく、なんとなく仕事をしている
- 仕事が忙しすぎる
- 人の行動はすべて目標によって決まる。
- 才能や能力は生まれつき。その考えは間違っている。
- 何を選択するのか、そんな問いすらない。問いがあるのは、あなたが選択したことをどのように行うかということ。
- 優劣コンプレックスは、劣等コンプレックスを持った人が、課題から逃れる際に使う方法の一つだ
- 誤った野心はライフスタイル(性格)すべてに混ざりこみ、人生を困難にするきっかけとなる。
- 人は生まれたときから劣等感と闘う。そして、目標へと向かっていくのだ。
- 劣等感を原因に責任から逃れる人がいる。劣等感は自分で制御できる。
- 課題に対してどのような態度を取るのか。それを知ることで、その人の本質は明らかになる。
- 生きていくうえで課される問いの答えは「真理」(客観的事実)によってではなく、「ライフスタイル」(性格)によって決定される
- 「自分こそは正しい答えを見つけたのだ」劣等感を持った人は必ずそういいたくなるでしょう。
- すべての問題を解決する真の方法は、いつもより多くの勇気と周囲との協力だ。
- 仕事の課題に打ち込むことが、交友の課題と愛の課題に取り組まない口実に使われることがある。
- まとめ
人の行動はすべて目標によって決まる。
目標や夢を抱くことに対して、「なぜその目標を抱くにいたったか」という理由は必要ありません。
「どうやってその目標や夢を達成するのか」ということだけを考える必要があります。
目標を立てたら、「才能がない」、「時間がない」、「お金がない」といった言い訳や逃げる口実は通用しません。あとは、ただ動くだけなのです。
才能や能力は生まれつき。その考えは間違っている。
「才能がないので、諦めよう。」「能力がないので仕事ができない。」
そのように考えている人は、仕事から逃げるために、才能や能力といった言葉を持ち出します。
本当に達成したい目標があるのであれば、才能や能力がないと言い訳する前に、試行錯誤を重ねながら行動し続ける必要があります。
何を選択するのか、そんな問いすらない。問いがあるのは、あなたが選択したことをどのように行うかということ。
職業選択で悩む方は多いと思いますが、何を選んだかは重要ではなく、選んだあとどうするかが最も重要です。
才能がない、自分の性格では向いていない、そういったことは関係なく、必要なのは、ただ目的と手段だけです。
優劣コンプレックスは、劣等コンプレックスを持った人が、課題から逃れる際に使う方法の一つだ
劣等コンプレックスとは、誰かに対して自分は劣ってると感じる「劣等感」のことです。これを過度に抱いている人は、必要以上に自信を無くし、挑戦することや他人と関わることをやめてしまったり、自分を必要以上に大きく見せようとしたりといった行動をとることがあります。
本来であれば劣等感を克服するための努力をする必要があります。しかし、課題から逃げるために、「優越コンプレックス」を持ち出すという行動をとる人もいます。
優越コンプレックスとは、誰かよりも自分が優れていると感じる「優越感」のことです。マウンティングをしたり、自分の権力、地位、財産などをひけらかしたり、他人に対して威圧的・支配的になったりします。こういった行動はすべて劣等感や自信のなさから来ています。
劣等コンプレックスと優越コンプレックスは、どちらもコントロールする必要があります。劣等感を克服するためには、自分の問題に真摯に向き合い、ひとつずつ解決する必要があります。
また、他人と関わる上で必要以上に自分を卑下したり、上から目線な態度をとったりせず、対等な立場として関わる必要があります。
誤った野心はライフスタイル(性格)すべてに混ざりこみ、人生を困難にするきっかけとなる。
ここでいう野心とは、承認欲求から来る野心、他人を敵とみなし他人より優位に立とうとする野心(優越コンプレックス)、不幸や人の関心を引き他人を支配したいという野心のことを言います
目標に向かう言動力を間違えると、結果がなかなか出なかったり、孤独で苦しみの多い人生となってしまいます。
「共同体感覚」を持ち、自分事のように他人に関心を持つこと、敵としてではなく、味方として協力しあう姿勢を持つことで、人生はもっと簡単にうまくいくようになります。
人は生まれたときから劣等感と闘う。そして、目標へと向かっていくのだ。
子どもの頃を思い出してみてください。最初から立ったり歩いたりできた人はいないと思います。話したり、文字を書いたり、読んだりすることもできなかったと思います。
幼い頃は、無意識のうちに周りの大人に対して劣等感を抱き、それを克服しようと無意識に努力してきました。
しかし、大人になるにつれて言い訳が増えて、努力することを辞めてしまいます。そうして、劣等感を抱えたまま、何も行動せずただ現状を嘆くだけになります。
できないことを、できるようになるまでやる。それは自然なことです。無になって、目の前の課題に取り組みましょう。
劣等感を原因に責任から逃れる人がいる。劣等感は自分で制御できる。
話すことが苦手だから、人前にでるとパニックになって、何も話せなくなってしまうという人がいたとします。その人の目的は、プレゼンテーションという緊張する場面や、大事な商談から逃れることです。そういった責任から逃れるために、あえて口下手であろうとしているのです。
苦手意識や劣等感を克服するためには、まずは目標を明確にしましょう。その目標のために何をするべきかを考え、小さなことから始めてみて、徐々にハードルを上げていくようにしましょう。
課題に対してどのような態度を取るのか。それを知ることで、その人の本質は明らかになる。
仕事、人間関係、恋愛、家族において、人生では思うようにいかないことがたくさんあります。苦労があったとしても、次々と壁を乗り越え望んだ人生を送る人もいれば、壁にぶつかるたびに立ち止まって思いなやみ、そのまま行動することを辞めてしまう人もいます。
目の前に超えることが困難な高い壁はあったとき、あなたはどんな選択をとりますか?
他人や環境のせいにして何もせず、ただ嘆いてばかりでいる人もいると思います。ささいなことでへこたれず、うまくいかない原因をつきとめ、工夫し、結果が出るまで諦めないことで人生が大きく変わります。
生きていくうえで課される問いの答えは「真理」(客観的事実)によってではなく、「ライフスタイル」(性格)によって決定される
うまくいかないことがあったとき、環境や他人のせいにしたり、時代のせいだ、国のせいだと嘆いていても、何も変わりません。
アドラーは、すべては性格次第だと言います。課題にたいして、どう考えて、どんな行動をとるかだけの問題です。
「自分こそは正しい答えを見つけたのだ」劣等感を持った人は必ずそういいたくなるでしょう。
劣等感を抱いている人こそ、自分は世界で一番正しいと思い込み、他人にも自分の価値観を押し付けたがります。
劣等感や優越感に振り回されない人は、この世に絶対はないということを知っています。
先入観や固定観念に縛られずに、常に変化し続けられる人は、いつまでも謙虚に学び続けることができます。
すべての問題を解決する真の方法は、いつもより多くの勇気と周囲との協力だ。
仕事において、他人は蹴落とすべき敵であり、利益は奪いあうものだと考えると、他人から得た利益で成功できたとしても、誰も信じられず心は疲弊していきます。
しかし、他人と協力して得られた勝利や、互いの利益を相乗効果で高められたときは、仕事を通して幸福ややりがいを得ることができます。
仕事の課題に打ち込むことが、交友の課題と愛の課題に取り組まない口実に使われることがある。
アドラーは、人生には取り組むべき課題があるとしています。それは、以下の3つです。
- 仕事の課題
- 交友の課題
- 愛の課題
しかし、仕事が忙しいからと言い訳したり、地位や富を求めることに固執し、仕事の課題しかこなしてこなかった人もいると思います。
どれかひとつに依存しすぎず、バランスをとることが大切です。
生きる喜びは人とのかかわりの中にあります。仕事に一生けん命打ち込んでいる方の中に、心のどこかで、自信がない、人間関係が面倒だと思ってる方はいませんか?
仕事を逃げるための道具に使ってしまっている場合はそれを自覚し、自分は本当はどうしたいのか、よく考えてみてください。
まとめ
いかがでしたか?アドラーの名言の中から、仕事に役立ちそうなものを選びました。私自身、過去に仕事で悩んできましたが、すべての答えはここに詰まっているなと思いました。仕事のことで悩んでいる方は、ぜひこれらの言葉を意識しながら、仕事に取り組んでみてはいかがでしょうか。
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