アダルトチルドレンとは

眠る子ども アダルトチルドレン

この記事は以下のような方に向けて書いています。

  • 仕事が長続きしない
  • 人間関係のトラブルを起こしたり、巻き込まれやすい
  • 人間関係を築くのが難しく、友達や恋人がいない
  • 適応障害やうつ病で悩んでいる
  • 自己中心的な性格や、逃げ癖を治したい
  • 自尊心が低く苦しい、幸せになりたい
  • 引きこもりを脱却し、社会復帰したい
  • アルコール依存症、ギャンブル依存症などに悩んでいる

アダルトチルドレンとは?

子ども時代を子どもらしく過ごすことができず、家庭の問題を引きずり生き辛さを抱えた大人のことを言います。

この言葉が生まれた当初は、アルコール依存症患者の家庭で育った子どものことを言いましたが、虐待を受けて育った子ども、親との依存関係や過干渉のもとで育った子ども、喧嘩の絶えない家庭で育った子どもなど、今ではもっと広い意味で使われるようになりました。

アダルトチルドレンには、怒ったり泣いたりして他人をコントロールしようとしたり、責任を放棄して逃げたり、他人に依存したり、引きこもって人間関係を極端に避けたりするといった様々なタイプが存在します。

いずれのタイプも人間関係がうまくいかず孤独を抱えやすいという特徴があります。精神的に病みやすく自傷行為をしたり、希死観念にとらわれることも少なくありません。

アダルトチルドレンの特徴

人間関係がうまく築けない

本来、自立した人間が対等な立場で協力しあうことで人間関係は成り立ちます。

しかし、暴力などの支配、依存関係の中で育った方にとっては、上下関係で成り立つものだと認識します。そのため、威圧的な人に対して支配されることで安心を得たり、逆に、他人を支配し思い通りに動かそうとすることもあります。そして、他人との距離感がつかめず、近づきすぎて再び依存関係となってしまうことがあります。

また、自分のことを知られるのが嫌だ、ひとりの方が楽だと言う方は、人と深い関係を築けず、集団で孤立することもあります。

自尊心が低い

幼少期から他人と比較されたり、「ダメな子だ」と否定されて育ってきた方にとって、「自分には価値がある」と思うことはとても難しいことです。自分はこの世に生きていていいのか、自分は幸せになってもいいのだろうか。このように感じることも少なくないと思います。

自分に自信がないため、見栄を張ることもあります。自分を大きく見せるために意味のない嘘をついて、余計に苦しくなることもあります。

自尊心が低いということは、仕事も恋愛などの人間関係にも悪影響となるため、余計に人生がうまくいないと悩む原因になります。

極端な考えを持つ

アダルトチルドレンは、「~するべき」「~しなければならない」といった強迫観念を持つことが少なくありません。そのため、常に不安を抱え、罪悪感や息苦しさを感じたまま生きることになります。そして、真面目すぎることにより周囲と衝突して「人と同じようにできない」「融通が利かない」と言われて傷つくこともあります。

また、失敗したり嫌なことがあったりすると「もう終わりだ」「死ぬしかない」というように極度に落ち込んだりすることがあります。自分に対してとても厳しく、「こんなことができない自分には生きる価値がない」と極端な思考にとらわれます。

逃げ癖がある

アダルトチルドレンには、物事を粘り強く成し遂げることが難しいという特徴があります。不安になりやすく、傷つくことを極度に恐れるあまり、面倒なことから逃げようとします。また、自分に自信が持てず、人より劣っていると感じているため、難しい仕事や新しい人間関係を避ける傾向があります。

自己犠牲的

アダルトチルドレンには、過度に他人に献身的という特徴があります。

自分を犠牲にして尽くすことで相手からの関心を得ようとしたり、感謝されたいと思っています。他人のことを「可哀そうだ」と思うことが多く、身の回りの世話をしたり、愚痴などを聞くことで精神的に支えようとします。

その方法は、決して相手のためになることはないことも特徴です。アルコール依存症の相手にアルコールを買い与えたり、働かない相手を金銭面で支えることもあります。

自己愛が強い

自己肯定感は低いのに、自意識過剰で自己愛が強い傾向にあります。自分に対する他人の言動に敏感で、傷つけられた、馬鹿にされたと感じることが少なくありません。また、自分の誤りを認めようとせず、人の話を聞かずに自分の意見に固執するという特徴もあります。

競争心が強い

人間関係などがうまくいかなかった経験から、他人よりも上に立つことで尊敬されたい、他人に勝つことで自分自身を肯定したいと思うようになります。強い承認欲求が根源にあり、他人と比べることで自分の価値を確認しようとするため、嫉妬や自己否定といった感情に苦しむこともあります。

自分がない

昔から優等生を演じてきたタイプのアダルトチルドレンは、人の評価に沿って生きています。よって、すべての基準が人から与えられるものなので、自分で決断を下すことができません。

自分の考えや行動に自信を持つことができず、自分の意見を否定されるととても傷つくため、人の意見や価値観を優先してしまいがちです。

アダルトチルドレンの様々なタイプ

  • スケープゴート(問題児)
  • ピエロ
  • ヒーロー(優等生)
  • ケアテイカー(世話役)
  • イネイブラー(支え役)
  • プラケーター(慰め役)
  • ロストワン(いない子)

アダルトチルドレンは、上記のようなタイプに分けられます。

ある人は自傷行為をしたり引きこもったりすることで、家族の気を引きその家の王様となります。

問題行動ばかりする不良も同じで、問題行動を行うことで他人の関心を集めたり、家族のバランスを取っています。

親の期待を裏切らないよう、一生懸命努力することも同じです。厳しい家庭で育ったり、良いことをした時だけ褒められたりした方は、他人から評価されたり賞賛されるために頑張るようになってしまいます。

ヤングケアラーという子どもたちの存在が問題視されていますが、そのような家庭で育った方は、自分を犠牲にしてでも他人に献身するといったタイプに当てはまることがあります。

アダルトチルドレンになる原因

虐待やネグレクトといった機能不全家庭で育った人に多く当てはまります。

また、一見幸せそうな普通の家庭に見えても、厳しすぎる教育や両親の不仲など家庭内の問題があり、アダルトチルドレンだと気づきにくいケースも存在します。

問題行動の根本は「怒り」です。親や周囲に対し「怒り」を抱いており、行動を改めてほしいと伝える代わりに、引きこもったり、非行に走ったりしてSOSのサインを出します。

また、自分はこんなに傷ついたのだということを、自傷行為に走ったり、自ら不幸になることでアピールします。こういった行動は本人も無意識にやっているため、本人も周囲もアダルトチルドレンだと気づくことが難しく、ますます状況は悪化します。

また、厳しすぎる家庭や過保護な家庭で育った子どもは、自分が注目されることが当たり前だと感じるため、勉強やスポーツを頑張って褒められたい、逆に引きこもったりして心配されたいと無意識に思っています。そして、他人の評価の中で生きるため、自分が何をしたいのか分からない、結果を出せない自分には価値がないと思うようになります。

アダルトチルドレンの治療方法

認知行動療法

過去の経験が自分の価値観にどんな影響を与えたのか、注意深く振り返り理解したうえで、その経験に対する認知を書き換えて、新しい価値観を築く方法です。

アダルトチルドレンとなった原因を理解し、対策を立てることで、少しずつアダルトチルドレンの症状を治していきます。結果、不安やストレスを感じにくくなったり、マイナスの感情をコントロールすることが可能になります。

ヒプノセラピー

催眠療法のことを言います。アダルトチルドレンの治療の場合、過去に関する潜在意識を呼び起こす催眠をかけるといった「過去療法」を用います。

アダルトチルドレンの方は、子どものときに愛されなかった、甘えられなかった、子供らしく振る舞うことが許されなかったといった経験を持っています。

大人になっても潜在意識の中に抱えたままになっている「インナーチャイルド」を癒すことで、心につっかえたままの違和感、不安や劣等感を徐々に軽くすることができます。

まとめ

幼少期の経験が原因で、成人してもつまずいてばかりいる。そんな方は少なくはないと思います。昔はアルコール依存症の親を持つ子どものことのみをアダルトチルドレンと呼びましたが、今は理解が進んで、広い意味でアダルトチルドレンという言葉が使われるようになりました。

「アダルトチルドレン」を理解することで、現在の人間関係などに対して多くの対策を立てることができると思います。そして、少しずつ楽に生きることができるようになるはずです。

この記事があなたの人生に役立てば幸いです。

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