「すずめの戸締り」はつまらない?映画を観た感想、批判の理由【ネタバレ注意】

ドア 映画ログ

先日、新海誠監督の最新作「すずめの戸締り」を観てきたため、映画を観た感想、つまらないと言われる理由、批判されるワケをご紹介します。

※思いっきりネタバレしていますので、まだ観ていない方はブラウザバックをオススメします。

「すずめの戸締り」とは?

「君の名は」や「天気の子」でもおなじみの新海誠監督の最新作です。

「すずめの戸締り」の簡単なあらすじ【ネタバレ】

母を亡くし叔母に育てられた少女と、扉を探して全国を回っている「閉じ師」の青年が出会い、全国各地にある扉を見つけて戸締りをする旅に出る物語です。

宮崎県で叔母と暮らす女子高生のすずめは、ある日ロン毛の見知らぬ青年から「この辺りに廃墟ないか?」と尋ねられ、廃墟の場所を教えます。その男性のことが気になったすずめが廃墟へ行くと、開けた空間にたたずむ扉を見つけます。その扉を開くと中には美しい世界が広がっており、すずめはその光景を夢で見たことがありました。すずめはそばに白い石があるのを見つけ、それを引き抜くと、その石は生き物のように手からすり抜けていきました。

その後学校へ戻ったすずめは、廃墟の方向から赤黒い煙が出ていることに気付きます。その光景は誰にも見えておらず、しばらくすると地面が揺れ、地震のアラームが鳴りました。急いで廃墟へ戻ったすずめは、赤黒い煙は扉から出てきているのを目にします。そこにはロン毛の男性がいて、必死に扉を閉めようとしていました。すずめは彼に加勢し、扉の戸締りをすることに成功すると、赤黒い煙は姿を消し揺れが止まります。

すずめはその後、草太と名乗った男性から、赤黒い何かは「ミミズ」と呼ばれ地面に倒れて地震を発生させること、ミミズは常世とこの世を結ぶ「後ろ戸」から出てくること、男性は全国を回って後ろ戸を探して戸締りする「閉じ師」であることを知ります。

その後、「ダイジン」と呼ばれる猫が二人の前に姿を現し、草太をすずめの部屋にあった黄色い子ども用の椅子に変えてしまいます。草太とすずめはダイジンを見つけ、後ろ戸を閉めるための旅に出ます。

「すずめの戸締り」を観た感想

「すずめの戸締り」はつまらない?全体的な感想

人それぞれ色んな感想を抱くと思いますが、個人的にはとても楽しめました。インスタ映え世代にウケそうな鮮やかな色彩の映像は相変わらずきれいだったし、前半の予想できない展開にはワクワク・ハラハラしました。伏線も最後つながってキレイに終わったと思います。くすっと笑えるような部分や感動するシーンもいくつかあって何度も泣きました。

恋愛、家族愛、友情など、いろいろ詰め込みすぎとの意見もありますが、個人的にはそこまでに気にならなかったです。人それぞれ刺さる部分が違うため、どの世代の人が誰と見ても楽しめるような映画になっていると感じました。この物語に恋愛はいらなかったとの意見がありますが、運命的で素敵だなと思ったし、二人の助け合える関係性も良かったと思います。

個人的には環さんとすずめの喧嘩のシーンで涙腺崩壊しました。あと、動物ものに弱いので、ダイジンのシーンにも号泣しました。

「君の名は」とどちらが面白い?

新海誠監督の以前の作品『君の名は』は少し超えられなかったかな?という印象です。(『天気の子』は開始5分で辞めてしまい比較できません)

『君の名は』の前半後半のどんでん返しは本当に良くできていたと思うし、映画館で見て最初から最後まで本当にワクワクしたし、見終わった後の満足感もすごかったのを覚えています。

『すずめの戸締り』は見ているときは楽しく、前半は意外な展開でワクワクしましたが、後半は感動したもののストーリーの面白さは尻すぼみし、少しあっさり終わってしまったように感じました。終わり方や伏線回収はキレイでしたが、見終わってからモヤっとする部分もありました。想像に頼らざるを得ない部分が多く、色々詰め込みすぎて時間が足りなくなり、それぞれのキャラクターの深堀りする部分を削らざるを得なかったかなとも思います。

あと、全体的にツッコみどころが多かったです。

  • 閉じ師の負担が重すぎる上に深刻な人材不足と情報不足
  • 草太一人で何とかしようとするわりに、すずめがいなかったら日本終了していた
  • 閉じ師と教師の両立は流石に無理がある

…などなど、「ファンタジーだから仕方ない。深く考えないでおこう」で片付いてしまうような部分が多いように感じます。また、以下のようなラストの展開で少しモヤっとしました。

  • ダイジンがあっさり犠牲になる
  • 犠牲になったダイジンを容赦なくミミズにぶっ刺す

人とのつながり

新海誠監督は、この作品を『日本列島各地を巡るロードムービー』であるとし、『映画館に足を運ぶ理由となるような作品をつくりたい』とも語ります。

すずめと草太は旅をする中で、親切な人たちに出会いたくさん助けてもらいます。彼らの旅は決して計画的なものではなく、現実的に考えるとかなり危険で無謀な旅です。2人が行った先で出会った人たちは他人であるにも関わらず何かと世話を焼き、家に泊めてくれたりご飯をごちそうしてくれたりなど力になってくれます。そして、すずめも子守りしたり仕事を手伝ったり何か役に立つことで恩を返そうとします。

地方においては、親切に世話を焼いてくれる人に出会えた一方、東京においては服もボロボロで裸足のすずめに誰も声をかけません。すずめが草太を失い傷心のままアパートに帰るシーンは、都会の他人に干渉しない軽薄な雰囲気を少し感じてしまいました。地域のつながりを大切にし他人に干渉したがる田舎と、それぞれ自立していて他人に干渉したがらない都会。どちらがいいかは人それぞれですが、この映画では地方を訪れた際に感じる人々のあたたかさを描きたかったのかもしれません。

この映画自体も、地方を聖地化することで人が訪れたり、誰かを誘って映画館に行こうと人々が行動したり、映画を超えて現実的なつながりを生み出していこうとする意図を感じます。

「震災」をテーマにしたことへの批判

扉を開いていく物語ではなく、扉を閉じていく物語をつくりたい』だと新海監督はおっしゃっています。すごく感動した、楽しめたという意見が多くある一方、災害といったテーマををエンタメ化することへの批判や、見ていて苦しくなるといった厳しい声もたくさんあります。

震災と言う難しいテーマを描いて、批判が出るのは当然だと思います。被災者でない私まで苦しくなったので、こういった意見はとても良く分かります。ただ、新海監督は震災をテーマにした作品の描き方も世の中に出すタイミングもめちゃくちゃ考えて、最大限配慮してこのような形になったのだろうなとも思います。批判も覚悟だったと思うし、それでも「辛い過去に鍵をする作品」を描きたかったのだと感じました。

結局、被災者への配慮を求めて作品を酷評する方も、作品をかばう方も両者共に優しい人には違いありません。私がいろいろ言える立場ではありませんが、ネタバレにつながるために震災と言うテーマを伏せていたようにも感じたため、もう少し注意喚起があっても良かったのでは?と思います。

まとめ

この記事では「すずめの戸締り」を観た感想をご紹介しました。

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