アダルトチルドレンのタイプ

泣いている少年 アダルトチルドレン

この記事では、アダルトチルドレンのタイプについて解説します。

アダルトチルドレンとは

アダルトチルドレンは、子ども時代を子どもらしく過ごせず、大人になりきれない大人のことを指します。

アダルトチルドレンは、子ども時代に適切な環境で、適切な養育を受けることができなかったことが原因で、心の発育がうまくいかず、対人能力などに問題を抱えています。

虐待を受けていた経験、両親の不和、過干渉、ネグレクトなど、原因は様々です。

アダルトチルドレンという言葉は、1969年にカナダで出版された書籍「The forgotten children」(忘れられたこどもたち)においてはじめて登場しました。その後、アメリカでこの言葉が普及し、当時はアルコール依存症の親の元で育った人たちのことを指しました。最近では、広い意味でこの言葉が使われています。

アダルトチルドレンのタイプ

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アダルトチルドレンには、様々なタイプが存在します。

過度な承認欲求を持って注目を浴びたがるタイプがいる一方で、過度な自己否定により注目を避けたがるタイプもいます。また、過度に他人に攻撃的だったり、過度に他人に献身的だったりするタイプがいます。

アダルトチルドレンは社会に適応することが困難なため、人間関係で問題を起こしたり、仕事や日常生活に問題を抱えることが多々あります。精神の病などを引き起こし、心身の不調に陥るケースもあります。

ヒーロー

幼い頃から優等生と言われてきたタイプです。成績が良く、リーダーシップがあり、大人からは好印象を持たれていることが多いです。しかし、これらはすべて周囲の期待に応え、認められたい、褒められたいという承認欲求から来ています。

幼少期は、運動や勉強を頑張ると褒められた経験から、頑張ることが当たり前だという価値観を抱きます。大人になってからは、異性から魅力的だと思われたい、仕事で人から認められたいという欲求が強くなります。

完璧主義かつ、白黒はっきりさせないと気が済まないような極端な思考をしていて、常識や規律に必要以上に敏感になったり、「~すべき」「~しなければならない」といった強迫観念を持っていることが特徴です。

しかし、他人に認められたいあまり高すぎる向上心を持っていて、頑張りすぎて心や体を壊してしまうこともあります。期待やプレッシャーにより本人は苦しんでいたり、大人になってから人間関係や仕事などで問題を起こし、挫折することがあります。また、競争意識が強く、人と協力することが苦手なため、チームで行う仕事に苦労します。

ロストワン

自己主張せず、周りに合わせ、その場にいない者として振る舞います。目立つことや、自分のことを知られることを嫌い、周りには控えめで目立たない人だと思われます。

喧嘩の絶えない家庭で息をひそめて育ったり、優秀な兄弟や同級生と比較されて育った人に多く、他人から自分の存在を否定されたり、発言することを許されなかったりしたことも原因です。

なにか理不尽なことをされたり言われたとしても、じっと黙って我慢していることが特徴です。また、集団になじむのが苦手でひとりでいることが多く、無口で消極的です。

自分の要望を口に出してはいけないと考えています。誰にも理解されないという孤独感や異常に低い自己肯定感を抱えており、自分には存在価値がないとさえ感じています。

ケアテイカー(世話役)

他人に対し強すぎる庇護欲を抱くタイプです。相手の求めているものを敏感に察知し、周囲からは気が利く人、優しい人と思われています。しかし、度が過ぎるほど他人を観察し、過干渉な行動で相手をコントロールしようとします。

そういった行動の根本には、感謝されたい、承認されたいという欲求があります。自分勝手、わがままでいることが許されない環境で育った人に多く、幼いころから、大人のような行動を期待されてきたことが原因です。

自分の感情に鈍感で、自分が何をしたいのか分からない、自分よりも他人を優先するという特徴があります。

イネイブラー(支え役)

我慢することによって、相手のわがままを聞き入れます。自分を犠牲にしてでも貢献しなければと、必要以上に手を焼いたり、お金や時間を他人につぎ込みます。

親の仕事を手伝わされていた、兄弟の世話や家事を押し付けられたというような家庭で育った人に多いタイプです。

働かない相手にお金を渡したり、身の回りの世話をすべて行ったり、アルコールなどの娯楽品を買い与えたりして行動面で相手を支えようとします。

明らかに相手に問題があるにも関わらず、「可哀そうな人だから」などと理由を挙げて相手を守ろうとします。しかし、根本には、異常な自己肯定感の低さ、人に嫌われたくないという孤独感があり、親子、夫婦、恋人同士で依存関係になることが多々あります。また、支配関係を築きやすく、強い言葉や暴力による支配が根本にあることもあります。

プラケーター(慰め役)

行動面で相手を支えるイネイブラーと違い、精神面で相手を支えようとします。他人の悪口や愚痴を黙って聞き、ストレスのはけ口となることで人から求められたいと思っています。

女性にこのタイプは多く、母親と娘、会社の同僚同士など、女性同士の関係によく当てはまります。

周囲からは、のんびりしていて、優しい人という印象を持たれています。しかし、自分が人生の主役であるという意識が薄く、幸せになるのが怖いとすら思っています。人に対して、可哀そうだという感想を抱くことが多く、精神的に支えたいと強く思っています。

スケープゴート

問題行動をしたり、非行に走ったりといった不良と呼ばれるような人たちです。怒りなどの感情を表に出して、他人をコントロールしようとします。そのため、怒りを感じるとすぐに暴力に走ったり、モノを壊したりします。

ルールや規律を守ろうとする意識が弱く、周囲と反対の態度を取ることで周囲の関心を得ようとします。やっていないことに対して犯人扱いされたり、悪いことをしたときだけ周囲に注目されたことが原因です。

また、喧嘩の絶えない家庭で育ったりしたときに、自分が問題児になることで家族のバランスを保とうとします。そして、問題行動は、自分たちの行動を改めてほしい、自分が傷ついていることに気づいてほしいというSOSのサインでもあります。

ピエロ

明るく、盛り上げ役で一見人気者であるタイプです。周囲の状況に敏感すぎるあまり、集団の中で馬鹿のように振る舞って笑いを取ったり、気の利く言葉を言って周囲の仲を取り持とうとします。

暗い雰囲気や気まずい空気が苦手で、ひたすら話したり、茶化したりと言った行動をとります。

自分の不安や弱い部分を知られたくないあまり、強がった発言をしたり、暗い話から話題を逸らそうとします。しかし、内面では誰にも理解されないという孤独感や深い闇を抱えていることもあります。

争いを嫌っており、極度な平和主義者です。人に褒められたりして目立つことを嫌い、人と違うことにストレスを感じます。

まとめ

この記事では、アダルトチルドレンを分類し、それぞれのタイプについて解説しました。

自分は恵まれた環境で育ったのでアダルトチルドレンではないと思う方でも、いづれかの特徴に当てはまる方は、幼少期に無意識のうちに両親や他人の言動に傷ついていた可能性があります。

頑張っても空回りしてうまくいかない方、生きるのが辛い方は、自分にあてはまるタイプを理解することで、価値観や行動を変えていくことができるはずです。

この記事が、あなたの人生に役立つと幸いです。

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